『輝く、その時』
放課後のグラウンド。数多の運動部が部活動を行っている。
その一つの、チアリーディング部。その端のほうで
「疲れたぁー・・・」
俯きながら、円が呟く。
練習が一段落して、休憩しているようだ。
タオルで自分の顔の汗をふき取り、スポーツドリンクを口にする。
一呼吸置き、円はベンチに腰掛けた。すると自分の目線上に、赤い髪のクラスメイトの姿が映った。
朝倉だ。何やら円の部活仲間に、カメラを向けている。
「朝倉ー!」
手を振りながら呼びかけた。
すると朝倉はこっちに気づいたらしく、小走りで寄ってきた。
「よっ、くぎみー」
そう言いながら、円の隣に腰掛ける。
「くぎみーって言うな!」
「あ、あはは・・・ごめんごめん」
「・・・で、何してたの?」
「え?チアの写真撮ってたんだよ?」
そういいながら、円に撮った写真のデータを見せる。
「へー、相変わらずいい写真撮るわねー」
「お、嬉しいこと言ってくれるねぇ♪」
朝倉の頬に仄かに赤みがかかる。
「これで盗撮が無ければいいんだけどね・・・」
「あ、あはは・・・」
円の視線が、写真のデータから朝倉の顔に移る。
その視線に朝倉は少したじろいだ。
「それにしても、ほんと皆好きなことしてるときって輝いてるよねー」
朝倉はグラウンドを見渡しながら言った。その朝倉に対し
「朝倉、いきなり何言ってんの?」
円は眉をひそめ、きつい視線を浴びせる。
「いやー、釘宮もチアやってるときが一番輝いてるなぁって」
「な・・・!」
「あはは、赤くなっちゃって♪」
朝倉は円に視線を戻すと、顔を赤くしてる円の背中をバンバンと二度叩いた。
「も、もう!変なこと言うのやめてよね!」
「何よー、褒めたのにー」
すると、円の部活仲間からお呼びがかかった。練習を再開するらしい。
「それじゃ朝倉、またね」
「ほいほい、練習頑張ってー♪」
円は立ち上がり、走りながら朝倉に手を振り、すぐ前に向き直った。
その後ろ姿に朝倉は手を振った。
チアの練習が再開された。
すると朝倉は立ち上がり、カメラを手にし、練習中のチアリーディング部の近くまで歩み寄っていった。
円は練習に熱中しているせいか、気づいていない。
朝倉はカメラを構え、円にピントを合わせ
パシャッ
そのフラッシュ音で、初めて円が朝倉に気づいた。
「ちょ、ちょっと朝倉!何撮ってるのよ!」
「いやー、輝いてるなーって♪それじゃ私はこれで!」
「あ、ちょっと待ちなさいってば!」
円の言葉を無視し、逃げるように朝倉は去っていった。
あくまでチアの練習が目視できる範囲で逃げ、朝倉は写真のデータを見返した。
「うん・・・やっぱり輝いてるなー♪」
そう言った朝倉の頬は、うっすらと朱色がかかっていた。
朝倉の視線の先には、どこか輝いていて、真剣で・・・しかしどこか楽しんでいる円が写っていた。
遠くから、練習中のチアリーディング部の声が響き渡った。
(fin.)
いかがだったでしょうかー?
今回はちょっと色々変えてみました。
まず長さ。自分・・・SS書くと自然と長くなっちゃう人間でしてw
長くなると読む側としても飽きてくるだろうなぁと思い短くしました。
・・・いや、これでもちょっと長いか・・・w
あと、流れ(?)も変えてみました。
以前挙げた朝裕SS見てもらうとわかりますが、自分は「落として上げる」感じのを書くことが多いです。これも書いてると自然となっちゃいますww
なので今回は落とさずにやってみました。んー・・・どうだろ?
ただ、反省点がなんとなく見つかったり。
なんというか・・・入りが可笑しい気がする。
その・・・自分で「これがこうだから可笑しい」って言えないんですけど、どこかぎこちない。
こういうのはやはり色々書いて「こういうのがいいな」ってのを見つけるしかないですね。
あと、朝倉が中心になりすぎじゃねーって思いましてwwwww
だってこれ、円の誕生日の3月3日に書いたSSですよ?駄目だ俺、末期www
朝倉ばっかですいません・・・・自重します。今後する機会があれば(ちょ
くぎみー大好きだよ!(てめぇ
↓よろしかったら感想とかどうぞ!ってか下さい(これは酷い